Overblog
Edit post Follow this blog Administration + Create my blog

今回のご相談内容は、お手持ちの他社ノートPCにて、最近、起動速度や動作スピードが異常に遅くなったというものでした。

Windowsの起動は確認できましたが、動作スピードが遅くなっている原因として、ハードディスクにエラーが見つかりました。
このまま使用し続けるとデータが消えてしまう可能性がありましたので、すぐに該当パーツの交換をご提案いたしました。

故障パーツの交換をする際、よりパソコンを速くしたいというご要望がありましたので、ハードディスクから、より高速なSSDへ交換を実施しました。
これによりパソコンの起動が劇的に速くなり、ご満足頂くことができました。

また、クローン(コピー)でデータ引越しを行いましたので、今迄使用していたソフト等もそのまま使用する事ができ、ご自宅に帰ってすぐに使用できる状態になりました。

“ハードディスクのライフサイクルレコーダー兼、寿命示唆装置”SMARTの実体について

HDDには、製造直後からの使用状況が記録されています。
それらの情報をもとに、自己診断を行い、異常値が出た場合は警告が出ます。
ハードディスク内蔵の、この自己診断機能はSelf-Monitoring Analysis and Reporting Technologyといい、頭文字をとってS.M.A.R.T.と略称されます。

SMARTからは様々な情報がわかります。
例えば、読み取りエラーの発生率、読みこみ・書きこみの速度、モーターの起動や停止の通算回数や出荷以来の通算での通電時間や、ディスクが固定位置からどれくらいずれたかという距離などです。

SMARTはそれらをカウントし、接続されたパソコンなどに通知してくれるのです。
ATAやSCSIという仕様で診断項目等が定義されていまして、現在では大半のハードディスク、およびSSD製品が対応しています。

ハードディスクの筐体に内蔵された回路が、数十もの項目を観測・測定していて、コンピュータの本体側から、読み取ることができます。
また、あらかじめ設定・設計された基準値と比較して、異常な数値が観測されると、警告を発するように設定することもできます。

SMARTで全ての障害を予見できる訳ではありませんが、内部の部品の経年劣化等が原因となって起きる障害は、観測・測定結果の変動からある程度わかる場合もあります。
したがって、完全にハードディスクが壊れ、データ読み出しができなくなる前に、障害への対処を行えるのです。 これは、大きなメリットといえます。

なお、各検査項目には、「現在の値」「しきい値」「ワ-スト値」「生の値」の4項目が設定されています。
現在値、またはワースト値がしきい値を下回るようなことがあれば、データバックアップ、ハードディスク交換など、しかるべき必要処置をすべきだと考えられます。

ただし、これらの数値がどのような方法により算出されているかは、各ハードディスクのメーカーによって異なります。
そのため、一概に、どの数値がどうなっていればOKとは言い切れない点もあるのです。

また、Temperature(C2)(筐体温度)やReallocated Sectors Count(05)など、「生の値」が重要な項目も存在します。

B0P821007 HTC NEXUS 9 (8.9") OP82100 HTC Flounder

Share this post
Repost0
To be informed of the latest articles, subscribe: